上顎前歯部歯肉退縮に対して根面被覆術を行った症例
マイクロスコープ歯周病治療
根面被覆は、さまざまな原因によって起こった歯肉退縮(歯茎が下がること)を、外科的に被覆、つまり覆うことを言い、手術は様々な方法があります。
歯肉退縮を起こしやすい要因としては、
・歯を支えている骨が、最初から穴があいていたり(開窓)、裂開しており歯の根っこ(歯根)が露出しやすくなる
・歯肉が薄いと、歯周病や歯の周りの組織に加わる刺激に対して歯肉退縮しやすい
・歯並びの関係で、唇側の歯を支えている骨(歯槽骨)が薄いと歯肉退縮しやすい
などが挙げられます。
さらに、歯肉退縮を促進させる要因として、
- 不適切なブラッシングを続けた場合(力を入れすぎたり、擦りすぎている)
- 矯正治療により、元々骨が薄い、特に前歯の部分に矯正力をかけると、骨が減少しやすく、歯肉退縮が起こりやすいこと
などがあります。
術前 前歯部2歯分、元々あった歯肉のラインから約2-3㎜程度の歯肉退縮をみとめました。
口蓋部から結合組織を採取し、退縮部分に移植を行いました。
退縮部の根面にはエムドゲイン®を塗布し、セメント質の再生も促しています。
術後8カ月の状態です。
露出していた根面は被覆されて、見た目も改善されました。
歯茎が下がっていて、気になる方はお気軽にお問い合わせください。
広島市中区の歯科医院
ごこちデンタルクリニック
根面被覆術
施術時間 約2時間
施術費用 88000円/1歯
全ての症例が同じような結果になるとは限りません。治療前の病状によって術後の結果も変わります。