義歯(入れ歯)の食事練習
スタッフブログ
入れ歯が出来上がって、『硬いものでもなんでもおいしく食べたい!』と思われる方もいるかもしれません。しかし、例えば新しい革靴は少し歩いただけでも靴擦れするように、お口のやわらかい粘膜の上に硬い義歯を入れるのですから、うまく使えるようになるためには練習と慣れが必要です。
食事習慣
最初は柔らかいものや、小さく切ったものを奥歯でゆっくり噛んでください。入れ歯の前の方で噛むと、入れ歯が動いたり、前歯部の粘膜や顎の骨に負担がかかりすぎることもありますので注意しましょう。奥歯で左・右と両側均等に噛むようにしてください。痛みがあれば主治医に相談しましょう。徐々に硬いもの、大きなものにうつしていく段階で、調整をしていき、1-2ヵ月の間でほとんどの物が食べられるようになります。無理な使い方を避け、一つ一つ段階を経て練習を続けていくことが大事です。
食事のポイント
1.硬いもの、歯切れの悪いものは調理で工夫 硬くて歯切れの悪いイカ・タコ・あわび・硬いパンの皮やこんにゃくなどは、包丁で細かく切れ目を入れて歯切れを良くしたり、肉では薄切りを重ねてボリュームを出すなど、調理で工夫すると家族で同じ食材を楽しめます。
2.つぶつぶ食品に注意 ごまやイチゴのつぶつぶは、義歯と歯茎の間に入るととても痛いもの。つぶつぶ食品は一度にたくさん口に入れないようにしましょう。もしつぶつぶが入り込んでしまったら義歯を外して早めに取り除きましょう。
3.粘着性のものはすこしずつ 義歯に粘着する代表的な食べものはお餅です。お雑煮のように水分をたっぷりにして粘着性を弱めたり、一口を小さくして少しずつ食べれば大丈夫です
食べやすいものからすこしずつ慣れるようにしましょう!