親知らずについて
正常に生えている場合は抜歯の必要はありません
ただし、斜めに生えている場合や、中途半端に生えている場合などは
隣の歯や周りの歯肉に悪影響を及ぼすことがありますので、お気軽にご相談下さい。
親知らずが問題を起こすケース
1)親知らずがきちんと生えず歯ぐきがかぶっている
→ 歯と歯ぐきの隙間から汚れが入り、炎症を起こし腫れや痛みが出る。
2)斜めに生えている
→ 歯と歯の間に物がつまり、歯磨きがうまくできず虫歯になる。
3)横を向いて埋まっている
→ 前方に押すため前歯の歯並びを悪くする。
よくある質問
- Q.
- 抜くのは痛いですか?
- A.
- 下の埋まっている親知らずで神経に近い状態の場合や、炎症が強い場合では麻酔が効きにくいこともありますが、なるべく痛くないようにしています。
通常の状態であれば、手術中はほぼ痛みはありません。 また、抜歯後の痛みは鎮痛剤でコントロールできます。
- Q.
- 腫れますか?
- A.
- 下の親知らずは抜くと、2,3日後をピークに腫れます。
そして約1週間後にほぼ落ち着きますが、腫れは個人差(腫れやすい体質、親知らずの生え方、手術時間)がかなりありますのでどれぐらい腫れるかは抜いてみないとわかりません。
ただ、上の埋まっていない親知らずの場合は、腫れないことが多いです。
CT撮影について
親知らずの抜歯の際にはパノラマレントゲンを撮影します。
下歯槽神経(下顎を通る太い神経)に近接するようであれば、CT(3Dレントゲン)を撮影することがあります。
親知らずと神経の距離を計測することで抜歯のリスクを軽減します。
自家歯牙移植(親知らずの移植)
適切な条件がそろえば、歯の移植が可能です。歯の移植とは、治療することができない歯を抜いて、その場所へ本人の親知らずなどの歯を移植する治療です。
移植の適切な条件とは、患者さんの年齢が概ね40歳以下であること、口腔内に適切なドナー歯(主に親知らず)があること、移植歯(ドナー歯)と移植部位(受容側)の大きさが適合すること、などです。